「トイレ」は日常生活にとって大変重要な設備です。災害時では、食料や飲料の不足と同様に「トイレ不足」も深刻な問題となります。
日本は、トイレに困っても、公共施設(公園等)やコンビニエンスストア、商業施設、スーパー、ガソリンスタンド、駅、百貨店、ホテルロビー、書店など、様々な場所で借りることが出来ます。外出時、緊急を要する腹痛でも安心できる環境です。しかしながら、全ての方がその恩恵を受けている訳ではなく、障害を持っている人達にとって、「多機能トイレ」は圧倒的に不足しているのが現状です。
最近では「オストメイト」という言葉が、一般的に浸透し始めてきました。お腹の辺りに十字マークをつけたピクトサインを目にする機会も増えてきています。「オストメイト」と呼ばれる、人工肛門や人工膀胱を造設した方たちにとって、一般的なトイレでの排泄は困難であり、各種専用の設備が設けられています。
ご提案する「福祉便座e-anza」は、既存の建物内・店舗内で、新たに多機能トイレを設置することが出来ない(場所・スペースの問題)場合、便座を交換するだけで「オストメイト」の方が排泄しやすい環境を作る製品です。大掛かりな上下水道の工事も不要の為、導入しやすく、主に病院や大型商業施設への採用が進んでいます。「オストメイト」の方たちが安心して外出することが出来、そして、安心してトイレを利用できるよう、今後、様々な場所で「福祉便座e-anza」が使われる事を望みます。ご検討お願いいたします。

平成28年4月1日、障害者差別解消法が施行されました。また、2020年に行われるオリンピック・パラリンピックに向けて、空港・公共施設や大型商業施設ではトイレの改修工事を積極的に進めています。その結果、一昔前と比べ、多機能トイレスペース内の「オストメイト対応トイレ」普及は確実に進んでいます。
国立がん研究センターが2015年に発表した、がん罹患数予測では、男女合わせると「大腸がん」が1位となりました。
「オストメイト対応トイレ」の数を増やすには、既存のトイレをいかに有効活用できるかだと考えます。既存トイレを活用することが出来れば、一番トイレを借りる頻度の高い場所である「コンビニエンスストア」にも普及することが出来ます。また、ファミリーレストランなど、新たに多機能トイレを設置できる場所のない店舗への「オストメイト対応トイレ」普及が期待できます。